7月30日に開催されました『第26回 住まいるlab.in郡山』として(有)タカモク様の完成現場見学へ参加をさせていただきました。
「住まいるlab.」は建築従事者から学生や一般の方までどなたでも参加ができるコミュニティであり、自分自身が発信をしていくことまで含めて開催意図であると思っておりますので、(株)渡辺工務店 hygge 渡邊の視点からになりますが見学物件での学びをしっかり書き留めていきますのでどうぞ最後までご覧いただけましたら嬉しいです。

現地に到着して思わず‘‘息を呑む‘‘お住まいでした。
主に杉板張りの外観は素材の美しさが際立ち、それは丁寧な施工がなされているからこそ。
デザインや機能からお施主様のご要望などが網羅され融合されていることが外からでも感じられたのが私の第一印象でした。
玄関アプローチと植栽のバランスも絶妙な配置です。

今回のブログは私自身が見て、体感して特に記録したいと思っているところを抜粋してまいります─
早速ですが↑の画像は冷房エアコンの吹き出しをサーモグラフィーカメラで撮影していただいているところです。
画像内の向かって左側に背丈ほどの壁があり、その壁を越えて冷気が送られているところを可視化していただきました。
画像には写っておりませんがその壁を越えた先に隣室の入口があり、そこに設けられたファンによって冷気が冷たいうちに隣室に送られる工夫もなされておりました。
エアコンの下、この撮影をした場所はクロークになりまして、エアコンの設置高さなどが計算されていなければ冷気は壁を越えられずクロークに冷気が溜まってしまうところです。
これはエアコンの吹き出し空気(冷気)がどのくらいの距離でどのくらい落ちるかを把握できているからこそ可能な手法になります。
このエアコン吹き出しの直線状にLDKがあり、気流を感じることなく快適な空間となっておりました。
断熱や気密の性能が非常に高いお住まいでしたので、そうした性能のことも含めて計画や想定を総合的に行った上で様々な個別検討がされているのであろうと感じながらの見学でした。

↑の画像は床下をサーモグラフィーカメラで撮影していただきました。
暖房機として使用される床下のパイピング(温水配管の敷設)を‘‘再熱器機‘‘として稼働させている状況です。
見学会の日は外気温と室内温度にあまり差がなく、雨が降ったこともあり外は湿度がとても高くなっているところをエアコンでしっかり除湿をしながら床下の暖房で加温することで快適な室内環境を体感させていただきました。
室内に10人以上の大人が入っている環境でありましたが、その人数が発する湿気は8kの洗濯機の中身を室内干しした水分量を越えます。
そうした室内環境でもベタつくような感覚はなく、設計力や自然素材の断熱材や仕上げ材の持つ効果と空調の計画が相まってとても過ごしやすい‘‘何もストレスがない‘‘暮らしを私は想像しておりました。
暖房機器と冷房エアコンの両輪で再熱除湿を体感できる機会はとても貴重で、これから私もお客様方にしっかりと計算や想定を行いながらご提案していきます。

(有)タカモク 高梨さんより建物について詳しくご説明を行っていただけました。
建築計画の全体像から性能に関する構成や素材のこと、仕上げのこと、機器類のことなど大変学びの多い時間です。
このようなお住まいづくりのご依頼を受けることに対して「羨ましい」という声があるかもしれませんが、仮に同じご予算や工期をいただけたとして誰でも出来ることでしょうか─
自身が多くの知識や経験を持ち、それを形にしてくださる職人さん方もいなければ成しえることができない仕事です。
それは比較のできない仕事であり「あなたにお願いしたい」そう思っていただけることなのだと強く感じました。
「差別化」とは、お客様のための住まいづくりをする‘‘深さ‘‘なんだと思います。
また、(有)田部井工務店さんからのご紹介で合同会社プラスタ 桒原さんがお越しくださり私たちの困りごとをAIやソフト開発から解決できないかと座談会が行われました。
住まいるlab.に参加をされている方々は設計から現場監理(管理)、営業から施工まで行っている方が多く、業務について思うところは様々。
便利な世の中だからこそそれを利用しない手はありませんが、反面自分たちらしさがあるからこそ悩んでいる部分もあります。
AI等に強い方がまた身近にできたことは私たちにとって助けになります。
これから世の中はまたものすごいスピードで変化していくことは明白であり、今現在よりも明日、明後日はこうした強みがさらに強みになりますので、私もAIやプログラムなどに距離を置かず自分の武器として使えるようにアンテナを張らなければと思いました。
そんな情報も共有していただけるのもコミュニティのありがたいところでありまして─
素敵なお住まいは何故、素敵なのか。
快適なお住まいは何故、快適なのか。
理由なくそうなることはありません。
住まいるlab.の物件見学会はいつでもこうした部分を包み隠さずに公開していただけます。
「すごかった」だけで終わらせることなく、自分ならどうするかと活かしてこそです。
そして、こうしてブログなどで発信をすること。
インプット、アウトプットとして自分のためでもあり、
見学会をはじめとした企画を行っていただいた方々への恩返しです。
会場の提供と学びをいただきました(有)タカモク 高梨さん ありがとうございました。
hygge ~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊一紘

