こんにちは。
hygge 渡邊一紘です。
先日、5/27(水)伊達市保原町の弊社完成現場を会場にしていただき‘‘住宅空調設計講座‘‘を受講してきました。
と言いますのも、(一社)ミライの住宅様が開催されている全10回の講座に今年の3/11から参加をしておりまして、
8月19日の最終発表が予定されております。
講座→宿題(復習)→講座→宿題(復習)→・・・を行っているところでありますが、その内容は受講のたびに「よし、覚えた!」となることはなく、復習となる宿題も毎回数時間掛かりで何とか回答を進めてはいくものの、不正解も少なくないためしっかりと内容を見返して理解することが何より重要と取り組んでいるところです。
講座の受講が始まってから、車で移動中も単位を変換するために覚えなければならない数字を独りブツブツと唱えているところです。
北は青森、秋田、岩手、山形、宮城、そして福島の東北六県のメンバーに出会えたこともとても貴重であり、懇親会も含めてたくさんの意見交換をさせていただけるのもとても刺激になっています。
住宅空調設計講座では、毎回座学だけではなく‘‘実測‘‘が行われています。
講座の会場は貸会議室や店舗、住宅など毎回場所を変えて開催されておりまして、その都度の状況の中で行われる実測はとても学びになります。
サーモグラフィーカメラ、温湿度や風速の測定器を各々が持ちながら、‘‘空気入れ‘‘でエアコン冷房を再現したり、換気扇の風量を測定してみたり、エアコン室外機の測定もありました。
実測なので機器が必要になるのはもちろんですが、そうした機器類を‘‘すでに持っている‘‘方々がとても多いことに内心ではとても驚きです。
先日の弊社完成現場での実測は
①エアコン(冷房運転)を最低温度・最大風量にしたときにどの程度エアコンが働いているかを吸い込みと吹き出しの温湿度差と風速から割り出す。
②ハンディミストを使い吹き抜けや階段部の空気の上昇・下降を目視する。
このような実測と解説を行っていただきました。
大きなLDKの吹き抜け、階段と吹き抜けを分ける、吹き抜けの腰壁を格子状にするなど今回の実測に当てはまる空気の流れを考えてプランをしていたこともあり、そこでの実測は今思い返しても緊張感が蘇ります─
吹き抜けは寒くなる?
今でもよく見聞きしますが、高性能な住宅で吹き抜けは大量の空気が上昇・下降できる言わば大きな‘‘ダクト‘‘の役割を担っていると実測を行うことで理解できます。
エアコンの吹き出しはどの程度あって、どの程度のリターンが必要で、吹き抜けは何㎥あってなどを更に詳しく学んで理解していくことで、吹き抜けはネガティブなものではなく「吹き抜けは大きなダクトとして有効活用できる」と言えるものと思います。


そこで忘れてしまわぬうちに現場に向かいまして、先日と同じ測定を自分でも行ってみました。
誰もいない現場でしたので、緊張することもなく、何なら少しニヤニヤしていたかもしれません。
測定の方法や結果は割愛させていただきますが、空気という目には見えないものを測り、どのようなことが起こっているのかを可視化していくことの大切さを実感しているところです─


また、同現場で24h換気システム(第3種ダクト式)の換気量測定も行いました。
こちらは業務としての測定です。
設計の段階で換気システムのダクト配管や給気や排気の位置、各所それぞれの風量等を計算した換気計算は手元にあっても、それはあくまでも計算値や‘‘予定、見込み‘‘であり、本当に計画通りの風量で換気が行われているかは目で見ることはできません。
排気のダクトは天井裏などにあり普段見ることはなく、そこでダクトが曲がっていたり押しつぶれていたり、また配管距離が長くなっているなど抵抗が大きくなっていることもあり、やはり‘‘実測‘‘で確認することが計画換気には大事になります。
今回は深堀りしない内容にはなりますが、第3種換気は屋外の空気を主にフィルター越しにそのまま取り込みます。
暑い日には熱い外気、寒い日は冷たい外気が入ることになりますので給気口の位置もしっかりと検討することで住み心地に違いがあるだけではなく、エアコンとの関係性を工夫することで除湿量にも違いが出るとのこと。
私もそうしたお話を聞いたことはあったのですが、なぜそうなるのかと不思議に思っておりましたところ‘‘空気線図‘‘を用いて説明を聞くことができ新たな気付きとなりました。

続きましてタイトルにしました【温湿度の予言者を目指して】について書いていきます。
夏は涼しく、冬は暖かい住まいで生活をしていきたいというご要望は叶うことなら誰しも思うところであると思います。
その方法として全館空調システムを導入したり、各部屋にエアコンを設けたりと方法は様々。
一方で、聞いていたより暑かった、寒かったという声も聞きませんか?
住まいの大きさや間取り、断熱性能や気密性能などの違いを考えることなく、一括りに快適になると言ってしまうのはお客様の期待や想像に沿わない結果を招くことになりかねません。
エアコンも〇帖用(〇.〇k)といった表示は‘‘無断熱‘‘の住まいがベースになっており、少なくとも必ず断熱材の入っている現代の住宅にそのまま当てはめて良いと思いません。
電気料金も高騰していたり、エアコン本体や取り付け費用も高くなっている中で、各部屋に帖数表示に合わせたエアコンを設置するなど安易に見過ごせないと思っております。
自社の仕様や計画する物件のことを作り手がしっかりと理解して、お客様に適切な空調計画や快適な住み心地を提供したいことから私は住宅空調設計講座を受講しています。
間取りやプランを作成していると、例えば常に南向きであったり吹き抜けを都合よく計画できたりするものではありません。
エアコンの向きから反対を向いてしまう部屋ができたり、エアコンから遠い部屋ができてしまうこともやはりあります。
最良を勘案しながらも、お施主様に少しでも温度差・暑さや寒さの発生するところをきちんと説明できることが「予言」の一つであるということです。
高性能であっても、場合によっては予備のエアコンを準備しておくことを事前にお伝え出来たら、その予言に沿って快適な生活が実現できればと思います。
また換気システムも熱交換のできる製品を選ぶことは取り入れる外気の影響を小さくできるので安易に「高いから使わない。」と言えるものではなく、熱交換の性能で求める快適に近づいたり達成できる可能性も考えられます。
※熱交換換気システムで年中快適!というような広告もありますが、熱交換換気システムは温風や冷風を作り出す機器ではありませんのでご注意ください・・・
まず私たち実務者がエアコンや換気、住宅性能などを理解してお施主様に実態に則した住み心地をお伝えする・できるようになることが快適であったり省エネなお住まいを提案していく第一歩ではないでしょうか。
昨今の物価高騰でどうしても‘‘コスパ‘‘という言葉が多く見受けられます。
その‘‘コスパ‘‘の意味するところが‘‘イニシャルコストが安い‘‘という意味合いで使われているとも感じています。
エアコンは稼働するだけ電気代が上がり、台数が増えれば買い替えに大金を要します。
そしてその電気代もエアコンも取り換え工賃も今後さらに値上がる可能性を見越すのならば、どちらも少なく済むことを考えたりバランスを取って計画していくことが‘‘コスパ‘‘を考えることと思っています。
今後は計算値だけに頼るのではなく、気になったところは実測するという習慣をつくるとともに、より良いプランニングに繋げていきながら住み心地の【予言】ができるように引き続き住宅空調設計講座で学んだり、実践を重ねていきます。
ありがとうございました。
hygge ~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊一紘

