こんにちは。
hygge 渡邊一紘です。
今年も梅雨が明け、本格的に暑くなってきました。
今日は早朝からTVの通販番組で「スポットクーラー」が宣伝されていて、熱中症対策や寝苦しさの解消などに効果的なアイテムだなとは思いつつ、やはりそもそもの家全体が快適であれば・・・と思ってしまいます。
【増えてきたご相談】とは─
エアコンをつけているのに蒸し暑い
レンジフード(台所の換気扇)を使っているとコンセントから空気が漏れている
高断熱で建てたはずなのに思っていた住み心地と違う
などのことが築年数の浅い住まいで起こっていて、なんででしょう?とご相談メールが届きます。
建てたビルダーには相談しましたか?とお聞きするのですが、
「対応してもらったが解消しない」
「建てたビルダーがもう営業していない」
このようなご回答がありました。
他社様で建築された住まいにこうした状況確認や改善のために訪問するのは同業として心苦しいというかマナー違反のような感覚になってしまいますが、そこに今も暮らしている方々に何かあってからではと思いお伺いさせていただくことがあります。
直近でいただいたご相談は付加断熱もされているダブル断熱のお住まい。
説明を受けたりご提案を受ければ普通に心地よい暮らしを想像してしまうものです。
なのに違和感を感じてしまうのは昨今の住まいは断熱性能も良くなってきていて以前の居住空間よりも快適になっているからこそ温度ムラであったり漏気に敏感になることや、快適さの期待値に対するギャップがあるからと感じています。
その原因を作ってしまっている大きな要因が気密性や気流止めの不足。
ご相談にあった例から↓↓↓
エアコンをつけているのに蒸し暑い
レンジフード(台所の換気扇)を使っているとコンセントから空気が漏れている
これらを抜粋して考えてみますと‘‘エアコンをつけているのに蒸し暑い‘‘と感じるのは、天井裏の熱い空気が壁の中などを伝って室内に流入してしまいながらその壁自体も温めてしまって、ちょっとした暖房のようになっていることで壁表面温度が高くなり体感温度も上がってしまい、それが温度ムラにもなることで不快感が増幅しています。
完成から数年も経っていない住まいでは床下の基礎コンクリートからまだ水分が放出されていますので、それも室内に漏れてしまうと湿度はさらに上がりますので(※床断熱の家の場合)他の漏気や換気の空気が入ることも鑑みますとエアコンで除湿しきれない上に室温も思ったようにならないという事態になってしまいます。※原因のイメージとして一例です。
‘‘レンジフード(台所の換気扇)を使っているとコンセントから空気が漏れている‘‘もまた天井裏や床下、外壁面の気密や気流止めが弱ければ室内に大量の空気を引っ張ってきてしまうことになります。
築年数の浅い家でありましたら例えば床下や天井裏から気流止めを行ったり、コンセントやスイッチボックスに気密ボックスを取り付けるなど行うことで状況は改善されていく可能性はあります。
既存のお住まいのは状況確認の上でこのようなご提案をさせていただいたりしていますが、建てる時に‘‘気密‘‘をしっかりしておかないと様々な不快感の要因を作ってしまうことになりますので本当にご注意くださいというメッセージも込めて・・・

そしてこの気密の問題は不快感だけに留められないのが心配なところで、空気が流入するということは温度や湿度が流入することになります。
高温多湿な外気が室内の冷やしている空間に、また冷たい外気が暖かい空間に・・・
それがどこか見えない部分で‘‘結露‘‘してしまうことも大きな問題になります。
これが低断熱の住まい、昔ながらの断熱も特になく風通しの良い住まいなら結露する温湿度にならなかったりするのですが昨今は‘‘省エネ‘‘な住まいでエアコンなどの設備は必ずあって暖かく・涼しい空間もまた必ずあります。
高断熱化に伴って高気密化が同時に行われないと、結露から発生するカビやダニによって健康被害が出てしまう可能性が心配されるところです。
イメージとして極端に言えばカビの生えたビニール袋をかぶって生活しているような・・・
ここまで読んでくださった方のために書くと、こうした問題のご相談があった住まいには誰もが知るFCの住まいも含まれています。
是非、構造見学会や検討されているビルダーの気密測定結果など十分に確認していただきたいです。

ここまで書かせていただきましたので‘‘通気‘‘についても触れていきたいと思います。
住まいの外壁や屋根の内側は基本的には空気が流れる構造となっています。
これが中に入ってきてしまうのが漏気であり、本来は外を伝って通気されることが求められ、屋根や壁の内側を乾かしているイメージが近いです。
今の時期のような高温多湿な季節は外壁や屋根の内側はとても高温になり、空気は上昇しますのでその原理から下から上に通気が行われます。
空気が滞るから結露するというのも結露の原因の一つでしっかりとした通気は住まいを守り、排熱にもなりますので熱された屋根や外壁の影響を直接室内空間に与えない役割もあります。
この外部の通気は図面や計画で見ると一見簡単そうに思えるかもしれませんが、実際に現場で施工している際には悩ましいところが多々発生するものです。
全ての建物が真四角であればうまく機能する可能性は高いと思いますが、住まいの形状には出っ張りや引っ込みもあれば、屋根も伴って様々な形状となります。
外壁の1番下から屋根の上端まで滞ることのない空気の通り道を確保してあげることは通気の意識がないと疎かになってしまうもの。
そしてもし後から直そうとすれば足場を設けて外壁を撤去して・・・大変な仕事になります。
実際に通気が原因の一端となり壁内結露が発生したことで外壁から内壁までの全面改修となった事例も存在しますので決して対岸の火事ではありません。
毎年これほど高温多湿な日がありますので、断熱や気密だけでなく通気もしっかりと条件に入れていただきたいと思っています。
今回題材とさせていただいた‘‘増えてきたご相談のこと‘‘は建てる時だからこそ1からできることであって、後からのリフォームでは完璧に手を加えることは難しく、費用のことでみても建てる時に計画して予算組をすることが最も安価な結果となります。
住まいは建てた後に掛かるコストは可能な限り抑えて‘‘生涯コスト‘‘をいかに下げられるかが大事です。
生涯コストを抑えられる住まいは建てる時は少なくとも最安値では建築できませんが、エアコンなど設備の更新や壁紙張替えなどの内装修繕をみても、数年後や数十年後に今より安く工事ができるとは考えにくい状況です。1回更新したら高上りとなる部分も多々あるのが住宅ですので‘‘コスパ‘‘を考えるのでありましたら最初に安いだけではなく後々長い目で見たときにどうかとお考えいただきたく思います。


この画像はYKK様よりご提供していただいたhygge#012伊達市保原町一丁目の住まいです。
プロのカメラマンによって撮影されるとこうも素敵な写真になるのかと脱帽・・・
私も普段から画像付きでInstagramやFacebook、このホームページにも投稿をしておりますが画像が綺麗であることは大切と思い撮影を行いながらも、やはりこのほどの差があるのであればちゃんとカメラを用意して撮影したいと思うところです。今更ですが・・・
次回のブログでは今回の内容で触れていなかった‘‘大事な換気計画‘‘を題材にしようか、
現在実施設計に入っている#013福島市八木田並柳の住まいで検討した空調計画のことを書こうか、
イニシャルコストとランニングコストに対するhygge基本仕様の考え方を書こうかと今から悩みます。
とりあえず更新すれば良いと思ってブログを書いている訳ではありませんので、少しでも読んでいただいている方々のお役に立てる内容を書きたいです。
今回もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。
hygge ~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊一紘

