~人生100年時代のお住まいのために~【屋根施工編】

こんにちは!
今回からブログに弊社の施工についても載せてまいりたいと思います。
許容応力度計算を行い耐震等級3の構造にすること、UA値は0.3W/㎡・K以下にすること、気密測定を行いC値は0.3㎠/㎡以下にすることを性能面の基本仕様とさせていただいておりますが、人生100年時代のお住まいにおいてご家族様の健康のみならず、「家」も健康であって欲しいと考えております。
「家」の健康とは劣化対策を考え、結露の抑止や通気の確保が必要であります。
UA値やC値、「高断熱高気密」などのワードは多くのハウスメーカー様でも工務店様でもホームページ等で謳っておりまして、パッと分かりやすく数値の比較はできるようになってまいりましたが、肝心の施工はどうなのか、この点は構造見学会等が無いと目で見て確認することが難しい点かと思います。
「長期優良住宅」がついているから本当に安心でしょうか。
維持管理計画がなされているだけで安心して住み継いでいけるかと考えますと、昨今の光熱費の高騰や高温多湿の気候が建物に及ぼす影響をしっかりと考慮してこそと考えます。
今回は大切な屋根通気について触れてまいります。

施工編もブログに投稿していこうと思った経緯としましては最近「骨粗鬆症」のお話を聞きまして。
何を食べたら予防になるか、ウォーキングなどを行って筋力の維持も大切。
でも、骨粗鬆症がそもそも増えている原因は「平均寿命が延びているから」とのことです。
お住まいも耐震等級2や3が当たり前になってきて、工務店が長期優良住宅をつくることも珍しくありません。
そうなると建物寿命も延びますので特に劣化対策がどこまで施されているのかによって将来的なお住まいの状態に大きな違いが生まれてくるなと思ってところです。

今回のような「差し掛け」となった場合、下の屋根は壁面に受けられます。
下地をずっと通してしまいますと、この簡易イメージのように壁際から通気の出口が無い状態となってしまいます。
通気を確保しようと単に屋根板に切り込みを入れてしまいますと雨水の侵入が心配される施工状態にもなってしまいます。
そういっても通気を疎かにしてしまうと長期的にみた場合に屋根板が痛んでくる原因になりかねませんので通気を取るべきところは通気を取るのがhyggeの施工です。

壁際部分を防水シートで包んだ木材によって雨水に対する返しとしながら通気層の木材下地を持ち上げます。
そして通気層の木材下地は外壁の防水シートで包んで保護します。
これで万一に雨水が壁面の防水シートに触れても屋根の上に切れていく流れができます。

上の画像のような状態をつくり、面戸で可能な限り通気部を守り、上からは水切りを取り付けます。

水切りを設置しますとこのような仕上がりとなります。
一見通気の有無など分からない見た目です。
だからこそ‘‘行っている‘‘ことが大切なのだと思い施工しております。

屋根の透湿防水シートの上に更に通気用のシートを重ねております。
これは透湿防水シートと屋根仕上げ材(ガルバリウム鋼板であるため)の間に空間、通気層を設けることによって屋根仕上げ材の裏側の腐食に対する劣化対策です。
‘‘透湿‘‘防水シートであるためシートの外部(表面側)である屋根仕上げ材の裏面には湿気が籠ると想定して、通気層を設けることで乾きやすくなります。
また使用させていただいております透湿防水シートは「80年相当の耐久性能」が確認されている製品のため、JISの耐久性能規定のある50年を大きく超えている製品となっております。
「シートは80年相当以上持つのだから、基本として構造体も長寿命化しなければならない。」
そんな意識付けもあります。

hyggeでは断熱気密の性能も長持ちするようになるべく屋根面の気密シートは継ぎ目を少なくしたいという意識から‘‘登り梁‘‘を採用しているため、屋根板の下地材が縦にも横にも入ります。
そのため通気が滞らないように「垂木」に横孔加工を行っております。

先ほどの画像の「横孔をあけた垂木」はこの防風層シートの上にあります。
このシートは気密用ではなく、通気層に面した断熱材の内部に雨水や外気が侵入しないように設ける層が必要なためです。
hyggeでは外壁面に使用される透湿防水シートを使用しており、印字のある面は室内から見て上になるよう(通気のある側を外側と捉えて)施工に注意を払っております。


断熱材を入れる前の下地状況
どうしてもカットする箇所が減らせません

一般的な木造軸組みの小屋裏はこのようになっており「小屋束」(屋根部分を支えている短い柱状の構造材)が多く、気密シート施工をする場合は全ての小屋束まわりのシートを切ってテープにて気密処理が必要になります。
※画像はhygge設立前の施工写真です。

かなりシンプルになっております。

「登り梁」にて屋根面を支える構造にすることによって「小屋束」の数も大幅に減らすことができました。
それだけシートをカットしてテープ貼りを細かく行う箇所が減ります。
切り欠きが少なければ後々に剝がれてしまったりするテープも少なくなる、性能を維持するためには大切なことではないでしょうか。

少し断熱や気密のお話に脱線してしましましたが、構造を変えることによって得られるメリットも必要な措置も変わります。
これらは‘‘造り方‘‘のため同じ考えを持っている会社様同士であれば似たような造りも同じ造りも存在することと思いますし、真似することも可能です。逆にここまでやらなくても検査は通ります。

『やった方が良い』と判断できることは多く、しかしそれをやるかどうかは作り手次第。
一般的にお施主様におかれまして知り得ない考え方や施工方法も少なくありません。
人生100年の時代に沿った寿命の長い安心できるお住まいを造らせていただくためにhyggeの私も職人さんも持てる知識や技術を毎現場集約して施工させていただきます。
そんな一棟一棟から~この家からはじまる かけがえの暮らし~を実現していくために。
そして、志に違うことをしていましたら、私たちに多くの知識や技術を惜しみなく共有してくださっている工務店仲間の皆様に恩返しもできません。
各工種それぞれに気持ちを込めておりますので、次回以降のブログでも現場施工編は継続してまいります。

●告知です!
現在、7/8(土)7/9(日)に郡山市富田東地内にて開催予定の構造見学会の参加募集を行っております!
もしご興味を持っていただけましたらお電話(024-577-0409 渡辺工務店の電話番号になります)
または info@style-hygge.com までお問い合わせをお待ちしております。
Instagram、Facebookからもご予約が可能でございますので、是非ご覧になっていただけましたら幸いです。

hygge~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊一紘

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