バタフライ・エフェクト

こんにちは。
先日、地元である伊達市内にて開催されましたイベントに携わらせていただきました。
子供たちを対象といたしました『ランバイク』の「レース」と「体験会」
地元の飲食店様方と一緒に『飲食の販売』
そして福島県出身で人気のあるアーティストさんの『ライブ』

イベントの形としては、よくある組み合わせかと思います。

この一つひとつの組み合わせには背景となる問題提起・課題がありました。
そして、どうしたらもっと地域が活性化するのか、一過性ではなく持続的な展開をしていくのか、
考えさせていただきました。

行政・地域には‘‘総合戦略‘‘というものがあり、公開されています。
そして、その戦略に沿うように様々なコトが進んでいきます。
『新しい施設が出来た』『道路がつながった』『補助が受けられる』
このようなことも総合戦略や伴っての予算があってのことです。

今回のイベントに対して書きすぎてしまうと、イベントの実施報告書のようになってしまうため割愛させていただきますが、
‘‘問題や課題‘‘は何であって、解決しなければならない理由があって、解決するための手段が決められると思います。

本業のお話に入らせていただきます。
私たちにとっての手段とは『高断熱高気密』であったり『構造計算』や『自然素材利用』などが挙げられます。

‘‘なんでその手段にしたの?‘‘と聞かれましたら、省エネや耐震性、環境への配慮などお答えさせていただきまして、
私たち「hygge」であればモノを大切にする文化であったり心と暮らしと人生のお話につながります。
‘‘手段に対する目的‘‘です。

‘‘なんでその目的にしたの?‘‘と聞かれましたら、‘‘問題や課題‘‘にまでお話が及びます。
日本のエネルギー自給率、枯渇性資源、電力不足、地震への備え、地球温暖化、ヒートショックや低体温症、
多くの問題提起が出てまいります。
この‘‘問題や課題‘‘を解消するために、‘‘手段に対する目的‘‘を決めて、‘‘手段‘‘で形にしていきます。

そのため、私の考えとしては住宅建築の仕上げが「ビニールクロス」なのか「珪藻土塗り」なのかによって、
その前にある目的やそもそもの問題提起にまで考えが及ぶべきと考えてしまうのです。
とはいえ、仕上げ材くらいで世界が変わるのかと問われてしまうと、この短期間に劇的な変化がないことは確かです。
この1棟の選択、そこから続く数十年の暮らしの中であれば、変化は起こるものです。
何よりお施主様の幸せが根幹ですし、そんなお施主様と暮らし方は私たちの問題提起を十分に理解してくださっています。

今後、日本において住宅の新築着工数は年々減少していくことは間違いありません。
大手3:工務店7の比率は大きく変わらないかもしれません。
しかし、7を占める工務店の住宅は「断熱性や気密性」「耐震」はどんどん向上していきます。
暮らしの中の光熱費などはこれまでより削減されていき良い方向へ向かうものと思います。
今日現在、断熱性や気密性の向上が求められており急務でありますが、間違いなく改善される未来がくるだろうと。

残すは製造過程やメンテナンス、廃棄の問題です。
コストにも大きく影響してまいりますが、この点はまだあまり問題提起として挙がってきていないのが実情であると思います。
高性能化の未来はすぐ近くです。あとはもっと、前後の問題。

と言いますのも、最近のこと日本で誰よりも住宅を売った方のセミナーを聴かせていただきました。
そもそも間違ったことを話される方ではありませんし、大変勉強になることばかりでした。
土地や工務店選び、空間デザイン、意匠、必要な性能、どれも納得のお話でしたが、
唯一気掛かりだった点が、「‘‘例えば‘‘某L社の既製品だけでもかっこいい家を造って売ることができる」でした。
この方と協働した工務店さんのお施主様向けセミナーの決定率がとてつもないらしいです。

大手メーカーに対して、適切な差別化を軸をもってお話をすれば多くのお客様に納得して選んでいただけるということが確認できました。
しかしそこには‘‘既製品‘‘や‘‘ビニル系建材‘‘から‘‘窯業系サイディング‘‘も含まれています。
このあたりを頭から気にして工務店探しをされているお客様はそういらっしゃらないと思います。
性能の必要性には納得していることを前提として。

‘‘手段‘‘を変えていくためには‘‘目的‘‘が変わらなければなりません。
‘‘問題提起や課題‘‘が解決へ向かう‘‘目的‘‘を決めます。

最後のちょっとした違いも、遡れば目指しているところが全く別ということです。
壁仕上げや床仕上げ、断熱材の話でしょ?そんな大袈裟な・・・

大袈裟かどうか、それはまず意識の問題です。
そこには必ずお客様の幸せと未来があります。

これは私自身にとっての備忘録です。
よろしければ是非読んでいただけますと嬉しく思います。

hygge~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊 一紘


hygge は福島県伊達市 株式会社渡辺工務店の住宅事業部です。
UA値0.3W/㎡・K以下、C値0.3㎠/㎡以下、許容応力度計算による耐震等級3を基本とした
高気密・高断熱・高性能住宅を建築しております。

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