
こんにちは^^
久々のブログ更新となってしまいました。
タイトルにもございます#010完成お引き渡しを無事に迎えさせていただきました。
5月の着手から外構の完成まで他現場と大工さんの施工が時折重なることもあり、
お施主様のご厚意のもと素敵なお住まいが完成いたしました。
一生に一度の住宅新築工事に弊社をご用命いただきましたこと改めて感謝を申し上げます。
11/22 霊山神社様に火入れ式・完成のご祈祷を執り行っていただきまして、
お施主様の~この家からはじまる かけがえのない暮らし~が始まりました。

#001、1棟目から決めていることは性能数値の面では断熱等性能等級7以上とすること、
気密測定を行いC値0.3㎠/㎡以下を保証値とすること、そして許容応力度計算から長期優良住宅や性能評価を受け耐震等級3にすること。
素材の面では可能な限り自然素材を用いて、複合フローリングやビニルクロスは使用しないこと、笠木や巾木などの造作材も無垢材にすることなどを行ってきました。
サッシは樹脂サッシトリプルガラスや時には木製サッシ、玄関ドアも必ず木製玄関ドアを採用させていただいております。
各社様に‘‘テイスト‘‘や‘‘スタイル‘‘、〇〇風住宅など、デザインとしての呼び名のようなものがあるかと思いますが、
私は未だにhyggeのデザインに名前を付けられておりません。
「安らぎを感じる。」
「心が落ち着く。」
そんな空間にするためにはどう造るか。
ぼんやりとしたイメージかもしれませんが、軸はここにあります。
気持ちに余裕や余白のようなものがあったら、きっとそれは幸せなこと。
そういった暮らしをしていただきたいと考えたことからも‘‘hygge‘‘という名前をつけました。
この度の#010も畳のリビングに座っていると、
日常の忙しさや、頭の中にある色々な考え事などから離れて、肩の力が抜けるような落ち着いた気持ちになりました。
出掛ける、帰ってくるという言葉の中心でもある家はこういう場所であって欲しいと改めて感じます。
hyggeのデザイン的なところでみますとお洒落なアクセントで‘‘映える‘‘のではなく、
‘‘余計なものはいらない‘‘というやはり余裕や余白のようなものを大切に考えます。
#001の建築をお世話になった時のことをふと思い起こすことがあります。
お打ち合わせの内容というよりは、住まいづくりのコンセプトになりますが、
例えばダイニングは食事のための場所、寝室は寝るための場所などその場の主たる目的をしっかりと考えて、
‘‘余計なものを取り入れない‘‘ことを念頭に進めました。
照明器具一つの設置を考えるにあたっても、その場所のためにこの照明など、
今にもずっと続くこうした考え方のベースは#001にありました。
間取りや寸法、造作やデザイン的なところにも細かく拘りや意図を持って建築させていただき、
迎えた完成見学会ではご来場された多くのお客様から驚きの反応をいただけたことが思い出されます。
そのお客様方が後に#002、#003、#004・・・とお世話になりました。
お客様方が住まいづくりの‘‘勉強‘‘をされることが多くなったタイミングで始まったhyggeでは、
当初は住宅性能を中心としたお問い合わせが大半であったと思います。
お客様方が取得される情報でも性能数値に対して‘‘ちょうどよく‘‘や‘‘コスパ‘‘など多く見聞きしたことと感じましたが、
安全や安心、また資産としての価値、将来的な性能等級の引き上げなども考慮してhyggeの性能数値の基本を変えずに寧ろ向上に向かえたことは今となっても造らせていただく側として良かったと思えております。
hyggeの仕様も少しづつ変わりました。
はじめはEPSの外付加断熱に直接塗り仕上げを行っておりましたところ(外壁側通気層なし)
今は付加断熱材の外に通気層を設けて外壁仕上げとしております。
これは通気層の有無に関わらず計算上でそれぞれ同じUA値であったとしても、
外付加断熱表面に対する外気の影響(特に伝導や放射)は通気層を挟んでの方が影響が小さくなり、
室内の住み心地や光熱費に対することだけではなく壁体内の結露対策のことも考えてのことです。
充填する断熱材も高性能グラスウールとして、敷地条件を問わずに計画することとしました。
また#008からは制震テープも採用しており、構造計算には加味されませんが、
地震時の揺れを軽減できることは建物の損傷を減らすというところに付随して表面上は見えなくなっている気密シートや気密テープの損傷の可能性を低減できること、性能低下の対策でもあります。
‘‘ちょうどよく‘‘や‘‘コスパ‘‘に対しますhyggeの返答は、
安全安心で快適、光熱費を削減して性能低下にも可能な限り対策、そして住み継げる・住み継ぎたいお住まいにすることが良いと考えます。
4月から法改正があり建築確認申請等の図面や添付書類が増え、審査はこれまでの数倍の期間を要することになりました。
現場の検査もこれまでは見られていなかったところまで見るようになり、
#010の改正後初の完了検査ではサッシの寸法や型番など一つ一つ図面と出荷証明と現場の照らし合わせがあったりしました。
防火認定の面では小屋裏部分の石膏ボード張りも写真を提出です。
見られるから行うという改めての部分はありませんが、お施主様の事を考えても私は4月からの改正を良かったことと思えております。
#010という数字を勝手ながら節目として捉えて、色々とこれまでのことを思い起こしました。
#001はhyggeの1棟目でありまだ実績もない中で、決勝戦として他社様と仮の建築地に対するプランのプレゼンをして選んでいただきました。いつまでもhyggeの建築の起点です。
#002は約25年の間、建築を考えられていたお施主様にSTEICO(木繊維断熱材)を屋根・壁の付加断熱に採用していただき、‘‘未来のための考え方‘‘を学ばせていただきました。
#003は建築系youtubeのコメント欄から弊社を見つけてくださったお施主様との建築で、こんなことがあるのかと驚きでありました。いつでもお客様の見学をご案内してくださいと嬉しいお約束付きでした。
#004は弊社の断熱や気密の考え方、想定される室内環境の根拠などをしっかり検討されて、パッシブハウス系ではなく‘‘hyggeの暮らし‘‘を選んでいただきました。また建てるとしても渡邊さんにと言っていただけたこと、本当に嬉しかったです。
#005は地元梁川町での建築、プランから仕様までほとんどをhyggeに一任していただきました。長期優良住宅のご希望から、スペックアップを価値の向上と捉えていただけました。次はまた別な建築のお声掛けに感謝しております。
#006はhyggeのカタチとお施主様の好みを融合させてデザインの幅を広げていただき、性能数値だけではないことに新たな気付きをいただきました。お施主様の色合わせのセンスに学ぶことは多かったです。
#007はお施主様に長くお待ちいただいて、それでもhyggeに内容を一任していただけました。お施主様のご期待を超えるために何ができるのか、そんなことをずっと考えていた記憶が今も思い出されます。
#008は002からずっと見学会などにご参加いただいたお施主様との建築でした。弊社の仕様変更も受け入れていただき、これまでの事例から好みのピックアップを行いhyggeの中からhyggeが生まれたような印象です。
#009はお施主様が大手HMに囲い込まれて疲れましたと初めての面談で話されたことが思い出されます。住まいづくり、住まいはそういう気持ちになるものではないと想いを共有しての建築でありました。これからクライミングウォールを造られる予定、ますます暮らしが楽しくなっていただきたいです。
#010はSUUMOの資料請求よりご丁寧な返信をいただいたお客様との建築(営業連絡NGと記載のあることが多々)、002の完成見学会で初めてお会いしてからhyggeにご依頼をいただいておりました。お近くにお住まいであったこともありいつも進捗を愉しみに見学されておりました。
これまでの全てのお客様との間には住まいづくりに対する想いの共有があります。
それが性能数値のことであったり、デザインのことであったり、見えることも見えないこともありますが、
hyggeの建築でこれから先の未来をより良くしていくことです。
お施主様・お客様のところに伺いますと、いつも快適で過ごしやすいと笑顔でご感想をいただけます。
自然な笑顔に出会えると‘‘良かった‘‘と思えます。
‘‘笑顔‘‘になれること、それがお施主様・お客様のご期待に応えることができたことの答えと思っております。
これまでのお施主様・お客様に本当に感謝申し上げます。
そして現在建築中の現場も滞りなく、素晴らしい完成を迎えられるように
新たな笑顔のために邁進してまいります。
hygge ~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊一紘

