hygge#008
建築地:福島県福島市(5地域)
SPEC:UA値0.20【W/㎡・K】C値0.1㎠/㎡ ※完成時0.12・中間時0.08
認定:認定長期優良住宅(耐震等級3、制震テープ) ZEH
ライトグレーの外壁は塗装のコテ仕上げ、木製玄関や板張りの軒天井、化粧柱の自然な風合いも相まって優しい雰囲気となりました。
水切りや雨樋はガルバリウムのシルバーで金属色を主張。
福島の夏は大変暑いこと、このお住まいの断熱性能を鑑みて日射遮蔽を優先したデザインです。
玄関先のトルボーはお施主様もお気に入り。
普遍的な良さを尚感じられるのは、それは素材感を大切にしたお住まいだからこそ。
木製玄関ドアに木製FIX窓を連装させること、そして造作の室内窓も導光に有効です。
シューズボックスではなく、クローゼットを設けて大容量の玄関収納となりました。
利点は内部の棚板を造作で自由に造ることができ、靴をはじめゴルフバッグや小物などを使い勝手良く収納しています。
上がり框はレッドオーク無垢材として、他の造作材と同種に。
アーチ形の下がり壁はリビングのリモコンニッチと一緒に見えるのがちょっとした遊び心です。
階段下を上手く利用したトイレ。
造作の埋め込み収納もあり、すっきりとした印象です。
手洗い器も半月型、水栓もグースネックであり、トイレ前のアーチ型下がり壁と形状が同じ点も住まい全体を通した統一感に繋がっています。。
リビングドアを開けると素敵なLDK。
落ち着き、心地良さ、可愛らしさ、素材感、それらが合わさって、良いお住まいが完成したことを象徴するような空間です。
ここでゆったりと過ごしてみたくなりますよね。
余裕や余白が生まれ、幸せが増えていくそんな暮らし。
TV台、収納、室内窓、キッチン収納なども大工さんによる製作となります。
レッドオーク無垢材やオーク突板シートを用いて。把手は真鍮製です。
TV台の造作をみても仕事の丁寧さがわかります。天板から側板まで木目が通っていたり、ディテールが同じであったり、また丸みをもたせ空間の雰囲気になじませたりと。
枠材は薄く、棚板類は手前に45°削ること、そうした細かな統一感、考えて手が加えられていること、私たちにとってhyggeの住まいを手掛けるにあたり大切なことなんです。
室内窓の下段の開閉は見た目にも可愛らしいですが、ここを開けることで玄関前とLDKの温度差がほとんどありません。
意図を持つことの大切さもまた、こうした造作を考えながら学ぶことが出来ました。
北面に水廻りとファミリークロークが並んでおり、家事が楽になる動線。
掃除がしやすいエクレアパーツ、フレックスシンクハイバックはhyggeの定番になりつつあります。収納扉をつけてもオープンでも素敵な仕上がりにできます。
画像にはありませんが、洗濯室兼脱衣室(リネン庫)はサーモタイル床やステンレス物干しなど使いやすさと実用性を兼ね備えました。
また洗面室の隣はファミリークローク、洗濯ものも横移動で簡単に収納、動線が良い住まいは使いやすいばかりでなく、片付けまで楽になりお掃除の手間なども減らせるかもしれません。
こうした設計のご提案の中に、吹き抜け部の構造材をどう受けるかなどいくつかの意図も盛り込まれております。
お打ち合わせの際には間取りを平面的に捉えるだけではなく、こちらが構造なども想定しながら不要なコストが掛からないようにご説明をしていくことも大切な役割です。
キッチンと階段脇の収納は上下段に分け、下段はペット用スペースとして上段が日用品や食品のストックを収納します。
コンパクトな設計の中で空間を上手に活用していきます。
リビング階段は今回初採用となります鼻の出がない無垢集成材の階段、とても昇り降りしやすくオススメです。(表面加工にもよりますが、鼻先にすべり止め加工があると尚安全と感じております)
蹴上部分を壁と同素材の仕上げ材にすると傷がついたり汚れたりするもの、この形状の階段ならそうした部分も安心。
手すりはレッドオーク無垢材を加工して取り付けました。手触り、質感がとても心地よいです。
しっかりと採光も確保された2階ホール。
「あづみの松無垢フロア」が明るく柔らかい雰囲気をつくります。
壁付け照明についているLEDランプは「フジワラ」製で、白熱球のようなグレアの少ない灯り。
吹き抜けを利用してリビングに採光や日射熱を得ながら、分譲地内でも眺望を意識しての窓配置で遠くの景色を望むことも。
主寝室や子供室は寝るためであったり休息するためにシンプルに。
安達太良方面の景色が良く観えます。
子供室の裏手は青麻山神社、こちらも緑が観えて落ち着きのある空間です。
完成時気密測定もC値0.1㎠/㎡と安心の結果でした。
中間時測定の前から大工さんをはじめ各協力業者様にはこうした住まいづくりの在り方を共有しており、ご理解以上の施工で返していただいております。
その性能的な快適さと空間づくりの心地よさが相まってhyggeの住まいづくりが形作られているのだと改めて実感しました。
だからこそどれも抜け落ちては達成できないものと思いますし、必要と思ってくださる方も限られます。
このページをみて、少しでもhyggeの住まいづくりに興味を持っていただけましたら嬉しいです。
お施主様と間取りや動線、また製品などについて様々なお話を行った上で完成するお住まいですが、
出来あがったお住まいで暮らしていただくとモノ的な話ではなく、この住まいの全てを感じての感想があるのかなと思います。
心にゆとりや余裕を持って、幸せに暮らしていただきたい。
~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
hygge
代表 渡邊 一紘