一瞬の幸せとずっと続く幸せ
子供たちの姿を見ていると、自身が小さかった時のことを思い出したりします。
「Nintendo Switch」「スマートフォン」「タブレット」
今の子供たちはこんなにも便利で楽しいものを手に入れています。
昔に比べればテレビもあまり観ていないようで、時間があれば「YouTube」
好きなものを好きな時に、自ら選べる時代なんですね。
もっと外で遊ばないものなのかと思ってしまいますが、友達がいればそのご家族のご意向もあり、
多様な時代だなとしみじみ思います。
好きなものに触れる時間やツールが増えていることもあり、決して悪いとは思っておりません。
健康で丈夫に、心のしっかりとした大人になってくれれば、それで安心です。
私が小さい頃はファミコンが普及して、小学生時代はスーパーファミコンやゲームボーイでポケモンをやってました。
バトル鉛筆も色々な種類が出て、電車に乗って友達と買いに行ったり。
そんな遊びをしながらも、空き地で野球をやったり町内全域が範囲の壮大な鬼ごっこはしょっちゅうでした。
中の遊びと外の遊びのハイブリッド世代だったのかもしれません。
「たまごっち」はとてつもないブームでした。
もう持っている友達が羨ましくて、抽選に応募したり並んだり色々しましたが、結局のところみんなが飽きてきたころに手に入れて・・・
毎日お世話をして必死に育てた覚えがあります。
でもそんな熱中した日々は‘‘一瞬‘‘でした。
手に入れたときは本当に飛び上がって喜んだものなのに、すぐに飽きてしまって・・・
一瞬の幸せをたくさん手にすることも幸せなことだと思います。
色々と与えていただいた両親や友達に対する感謝は残っていますが、手に入れた‘‘幸せ‘‘は一瞬でありました。
ずっと続く幸せとは、それが建築とどう結びつくのか、考えてみました。
なぜ公園で遊ぶのだろう。なぜ自然に近づきたくなるのだろう。
小学生がスケッチブックを抱えて森林公園へ体験学習に向かう姿を目にします。
自分も行きました。
「花の絵を描こう」「外でお弁当を食べよう」「桜の季節だね」
自然と触れ合うこと、自然を知ること、そこにある命に気付くこと。
それは心を育む‘‘情操教育‘‘
まわりの友人や知人に聞きました。
なぜ登山が好きなの?
よくキャンプやバーベキューをやってるらしいけど何で?
共通していた点が、
『癒されるんだよね』
人は自然に触れることで気分転換をしたり、癒されたりしています。
ここ伊達市は周りには多くの自然がありますが、普段の生活の中ではそこまで立ち入ることもありません。
家と会社の往復、毎日の炊事や洗濯、確かに在るのに少し遠い、何か特別なものが自然なのかもしれません。
自然に触れる機会が楽しみなコトとなり、非日常だからこその癒しなのかもと考えたりもします。
幸せの総量が増やせるかもしれない可能性
お腹がすいたらご飯を食べる。疲れたらお風呂に入って睡眠をとる。
足りなくなったら補うのが私たちにとっては自然なことです。
人が自然を求めるのも、自然が持つ癒しの力を補っているのかもしれません。
人にとって、自然が必要であるならば、暮らしに‘‘在るもの‘‘にしてしまったらどうかと考えました。
週に1日、補い癒されるのであれば、その点の幸せは‘‘7分の1‘‘
もし暮らしの中で日常的に自然(素材)に触れることや見ることができるのなら、‘‘7分の7‘‘
にできないでしょうか。
もしこのような考えが通るのであれば、さらに別の幸せを求められると思います。
同じく自然に触れるのだとしても、また別な幸せが見つかるかもしれません。
補うのではなく、増やしに行く、そんな感覚になれるのではないかと。
‘‘7分の7‘‘に新たに別の‘‘7分の1‘‘を足して、そうすると足りないものを補いたいので新しい‘‘7分の7‘‘ができあがります。
‘‘7分の1‘‘が自然素材の家によって‘‘7分の7(1)‘‘になり、別な‘‘7分の1‘‘が癒しや幸せによって‘‘7分の7(1)‘‘になれば・・・
‘‘7分の1‘‘が自然素材の住まいによって‘‘2‘‘にできないかと考えてしまいました。
こんな計算式は実際にありません。
hyggeが自然素材を用いる一つの理由で、こじつけと思われるかもしれませんが、そんな暮らしは‘‘ずっと続く幸せ‘‘なのかなと。
在ることで育まれるもの
無垢フロアや木製サッシの経年変化、いつまでもそこに在るもの。
「僕が(わたしが)小さいときに付けちゃったキズだね!」
珪藻土壁、いつまでも私たちはこの空気に包まれている。
「やっぱりウチにいるのが良いよね。」
新築の際に植えたシンボルツリー。
「あの木を植えたころ〇〇はこんなに小さかったんだよ。木も大きくなったけど〇〇も大きくなったね。」
変わっても変わらないもの、いつまでもそこに在り続けるもの。
変わらないからこそ得られるもの。
育まれる心、それが情操、hyggeの住まいの大切な‘‘情操性能‘‘という考え方です。
外皮計算書、BELS、長期優良住宅、何にも載っていないし定められてもいない。
ずっと続く幸せとは、いったい何でしょう。
私たちは自然素材が好きです。
hygge~この家からはじまる かけがえのない暮らし~
代表 渡邊 一紘
hygge は福島県伊達市 株式会社渡辺工務店の住宅事業部です。
UA値0.3W/㎡・K以下、C値0.3㎠/㎡以下、許容応力度計算による耐震等級3を基本とした
高気密・高断熱・高性能住宅を建築しております。